>>356
音楽からの影響ではホイッスラーですかね。たしか
「全ての芸術は音楽に憧れる」という言葉をだれかが
いっていたと思いますが、彼の場合も物語性、写実性から
距離を置くために音楽をインスピレーションにしていました。
「ノクターン」などを題名にして画面を平面化させるしかけです。
やはり抽象的な美の構築のために音楽のハーモニーやリズムが
比喩としてつかわれるといったところですね。
これは現代メタファー論につながっていくのですが、
美術を語るもろもろのテキストのなかで音楽の比喩の割合が
高くなるということが、同時に純粋造形主義への傾向を示しています。
ラベルを聞いて、「色彩」豊かだ、と感じる精神の背後にはそういう
歴史があります。フランスの具体的な情景がどれだけ感じとれるか
というのが判断基準ではなくなっているわけです。