マーラーいってきました。
メルクルが復活を振るということから、宗教音楽よりもオペラ的な
(ヴェルディの「レクイエム」的な)アプローチでやるんだろうな
……と考えていたのですが、まさかこんなゲテモノ演奏が聞けるとは
思わなかった。楽しかった。

N響の面々が曲に入り込み、しゃかりきになってやってる……と
おっしゃってた方が上にいらっしゃいましたが、私はむしろゲテモノ
マーラーを楽しんでメルクルと一緒に悪乗りしているといった印象を
受け、こういうN響の顔は見たことがなかったのでそれも楽しかった
です。

バンダのホルンやPA、また極端なテンポの変化、ダイナミクスの変化、
フレージングの強調などなど、賛否両論があるかと思いますが、こういう
復活は他ではなかなか聞けないということで見に行く価値はあります。

惜しむらくは、アンサンブルの精度がいまひとつだったかなあ、と。
特にテンポ感のコンセンサスが最後まで取れていなかったようで、木管が
コンマスのソロに引き継いだのに出てくるテンポが全然違ったり、ソロの
裏でやってる刻みがずれずれだったり(主にチェロ!)と、終始かみ合って
いない印象を受け、それが大きな感動に結びつきませんでした。

歌は総じてよかった。四楽章、メゾ・ソプラノの独唱が出てきた瞬間、
弦の音色が一気に絞まりましたからね。最初からやれよって話ですが(笑)

あと今日は津堅氏が頑張ってた! まだ物足りないところはあるけど、
ブラボーをあげていいでしょう。ブラボーといえば終演後狂人のように
叫んでいた軍団があったけど、ありゃなんだったんだ?