ルネ・レイボヴィッツ/ベートーヴェン:交響曲全集
SCRIBENDUM SC RD2
(5CD)¥5000

「CHESKYのレイボヴィッツのベートーヴェン交響曲のCDはもう入らないんですか?」
・・・およそCD屋で働く者、この問いを受けずにはすまない。分売のうち何枚かは
どこかで見かけるかもしれない。しかしすべては揃わなかった。ルネ・レイボヴィッツ。
1913生まれ。「12音音楽の使徒」。シェーンベルクとウィエーベルンに師事、新ウィ
ーン楽派の音楽を世に広めるとともに、自らも12音音楽による多数の作品を発表、
それらに関する理論書も残している。同時に指揮者としても活躍。もちろん現代音楽を
精力的に取り上げ、「月に憑かれたピエロ」を初録音するなどレコーディング活動も盛
んだった。そして彼が録音した中に異色のベートーヴェン交響曲全集があった。
そのベートーヴェンは60年代に録音されていながら、最高の録音状態だったもあり、
その後長く「未来的演奏」の聖典とも言われつづけた。妙なロマン的表現を排しストイ
ックなまでにその快速テンポを貫く、作品本来の楽器編成・構成を恥ずかしいほどに露
出させた演奏。無菌室のベートーヴェンとでも言おうか。しかしそれが面白い。だから
大きな書籍では絶対に出てこないが、マニアックな人たちの会話では必ず登場してきた
異色の全集である。ついにSCRIBENDUMより登場。