ラローチャと比べて謝肉祭は一長一短。コルトーと比べれば、コルトーの方が加速感がありヴェルトゥオーゾっぽい演奏を聴かす。当時の録音状態がもっと良かったらよかったのに。
しかし、さすがショパンで鍛えただけあって、ワルツ系は上手い。
幻想小曲集の寓話や歌のおわりはやはりブレンデルに軍配が上がる。が、このスレタイの夢のもつれはルビンシュタインの方が漏れの好みの弾き方だ。
名演の誉れ高い森の情景の中の一曲、予言の鳥は、丁寧に弾いていて好感が持てる。
ノベレッテン1番はリヒテルの方がノリが良い。ソフロニツキと比べるとこの演奏で何が欠けているのかが判る。シューマン特有の疾駆する激情…狂気と言っていいかもしれない…だ。しかしこの演奏の録音が持たれた年齢(70歳!)を考えると仕方ないことと思われる。
ノベレッテン2番はリヒテルの方がさらりと、しかも荒々しく(ここがこの曲の魅力)に弾いていて良いと思う。

シューマンやどドビュッシーの高度に洗練された作曲家の作品はなるだけ演奏者のカラーを入れずあっさりと弾くのが宜しいと思う。

総じてみればこれは買いだ。