ソフロニツキーも含めたいところだが、さすが酒で身を持ち崩しただけあって、
曲によっては雑な感じが鼻についてしまう。
タッチの荒さというか、すさんだ心の裏が音に表れてしまっている。
良く言えば、曲の主人公になり切って、突っ走っている。
…そういう点が唯物論的に冷めた客観でしか音楽に参加できないユダヤ人演奏家とは
根本的に違っているのかもしれない。少なくとも、面白い演奏といえる。
つまりは、彼の演奏ばかり聴いて満足できるほどプリファではないが、全体的な
曲の解釈では優秀だと思う。