あとしばしばペダルでの演奏は適当でないようなことを申し上げましたが、これは2手でも
同様で、それほど2手向きに書かれているものとも言えません。コントラプンクトゥス6は
例の音がとれない個所は別にして、全体のアルペジオは比較的2手で弾くことを考慮してい
るなとは思いますけれど、後添えの4などは、指の置き換えとか不自然で。鏡像12は2台で
弾くかどうかの問題もありますが、やはり2手に向いているようには思えません。
平均律の2巻と比べて難易度が増している、というよりは不自然で弾きにくいものであるこ
とは言えるかと思います。

音域に関してチェンバロの場合はどうなんでしょうか。低音域は問題ないとして、
晩年の「平均律II」は高音域cis3まで、ゴルトベルク変奏曲はd3、「音楽の捧げもの」
でもd3、。一方「フーガの技法」13&18でe3になっています。ここら辺はどうなんでしょ
うか。(ヴァイマル時代のチェンバロははd3までだったと言われ、1782製のグレープナー
(ドレスデン)作のものはf3まで備えていたと言います。)