>>293
録音でよければたくさんある、ライヴは確かにきかない。

>>297
2手で弾けるってのがやっぱ一番決定的なわけなんだけど、
例えばバッハの4声コラールとかを何曲かピアノで弾いてみると
どうしても10度以上の開きが出てきちゃうわけ。
それよりもはるかに自由な音域(SQじゃそのまま弾けないし)と
複雑なパッセージで、意図的にそうでもしないかぎりは
2手では弾けるようにはならないだろう、と。

そもそも(記譜法に惑わされずに)音符を見てみれば、
フーガの技法はバッハのクラヴィーア用フーガの範疇に
こそ収まっているがほかの編成の曲とは似ても似つかない。
つまりクラヴィーア曲として不自然な箇所はないけど
そうじゃないとするととても不自然ですよということ。

声楽用の音部記号を用いたスコア記譜については、
当時的にはクラヴィーア曲、オルガン曲、理論的作品の3つに
用いられた可能性があるわけだけど、どう贔屓目に見ても
非実用作品とはいえないわけで(Contrapunctus12は単独で
取り出してくればそうも見えるかもしれない)、あとはペダル
を意識した書法がなく手鍵盤だけで弾けることからクラヴィーア曲
ということになるわけ。当時の人間にとってもクラヴィーア/
オルガン曲に見えただろうし、丁寧に読んでみるまでは
どっちかはわからなかったと思うし、オルガン曲と思って買って
いった人もいるとは思う。

こういうことを細部まで全部指摘して書き上げたのがレオンハルトで、
ふつうなら「楽譜読めるんだったらそんなことぐらい自分でわかれ」
程度の内容ではあるんだが書かれた当時としては状況があまりにも
ひどかったからそうしたくなる気持ちもよくわかる。