新譜のバッハ、ちょっといただけないな。
細かい音とか、全ての音をしっかりと弾きすぎていて、
細かなフレーズィングや、音型のちょっとした変化の面白味、
もしくは和声的な面白さを感じさせてくれることが殆どない。
そもそも、大きなフレーズ、流れでしか音楽を捉えていない様に思えてしまう。

あとオケも含めた無駄に多く変化に乏しいヴィブラート。
そのせいで響きが無駄に重くなっていて、スマートさや軽やかさがなく、
両端楽章では速いテンポと言うことだけを感じさせてしまう。
技術があると言うことを聞かせたい以外に、
何の意味があってそのテンポをとってるのか説得力がなさすぎる。

確かに凄い技術を持っている人だと思う。
特に右手の楽器を無駄なく自然に鳴らしきれるということについては、抜きん出ている。
素晴らしい技術を持ってる分だけ、聞いていて何やら虚しさを感じさせられるバッハ。