ジョンは結局深い所でクラシック音楽を理解できなかった,というのがまず
ければ好きでなかった。だから年を経ても円熟出来なかったし,表面だけ
ポピューラー(風)音楽に手を出したりしてうまくいかず,結局何も知らずに
父親に教え込まされたきっちりした緊張感を生み出すギターの奏法自体を放棄
して,単なる脱力だけのテクニックに走ってしまった。
だいたい,単なる安っぽいラスゲアードでジャカジャカリズムを刻めば,
アルベニスのセビーリャが「本当のリズム感が出る,セゴビアの演奏では
踊れない」何てものじゃないだろう(ジョンのビデオでの発言)。
その結果が,中身の薄い,耳当たりのよい?曲ばかりを弾くようになって,低音
も脱力してほとんど聞こえなくない,構築性の乏しい平板な演奏になって
しまったということだろう。
単なる趣味の問題というより,当時の演奏と現在の演奏では物理的音自体
変わっていると思う。
ギターを知らない一般クラシック愛好家に,何であの人がギターのキングなの
?と言われて反論できない自分が哀しい。