いろいろアイーダは見てきたけど、今までで一番良かった。
アイーダってビール片手にわいわい野外オペラを見るイメージしかなかったけど
ほんとうにいい演出だね。馬じゃなくてらくだかゾウが正しいんじゃないかとは
思ったけど。

ただ、冷静に考えると・・
まず、このアイーダは、新国の開場の際の特別なプロダクション。
通常の予算では、この演出は新規につくらなくても上演できそうもない。
今の新国の路線からいうと、もしかしたらこれが最後の公演かも。
演出、舞台装置は一級品。

音楽面では、オーレンが東フィルを絞り上げたのか、感動的なオケの表現がある。
ピアニシモが素晴らしい。ただ、それは「いつもの不満を感じない」という、
驚きがあって、いつもの印象が悪いから、冷静にスカラのマクベスやオテロの
水準に太刀打ちできるかといえば・・

今、新国がやるべきは、オーレンのような指揮者を3年くらい監督にして、
思う存分、教育してもらって、この水準が日常になるように努めることだろう。
(演出はここまでやらなくてもいいから)

歌手は素晴らしいよ。よく適材適所の歌手を集めてあるし、アムネリスを頂点に
ドラマが素晴らしいピラミッドを形作っている。

だけど、スカラより上というのはねぇ・・