自己愛が強く独善的な青年が、たまたまクラシック音楽について
知識や経験を持つ人が少なかった時代であったがゆえに、「評論家」
として厚遇されてきただけ、という気がする。

少なくともその晩年は、コンサートに余り足を運んでいなかったにも
かかわらず、いまだに朝比奈の熱心な支持者を自称しているあたり
にも、彼の独善や不誠実さが感じられる。…といえよう。