ワルツ-リパッティ、バッハ-グールド、ベートーヴェン・ショパン-リヒテル、
ドビュッシー-ミケランジェリ、ショパン-ポリーニ・フランソワなどすすめることを考えれば、
ピアニストとしてのアシュケナージをすすめるのに、必ずしも理由がないとは言えないと思うけど。

聴き手はひたすら素晴らしい演奏を聴いてりゃ良いけど、これから弾こうとする人に
上の人たちを紹介したって、どうにもならんでしょう。「楽器も含めた」音色が際立ってたり、
テンポ感が天才的すぎたり、打鍵が常人より並外れて力強かったりするんだから。んなもん、教材にはならんよ。
それに近い演奏すら不可能に近いんだから。耳が肥えてるとかいう問題じゃないよ。

アシュケナージの演奏は、例えばバラード・スケルツォの新録やらベートーヴェンの後期は、
機械的な演奏ではないよ。新しい録音にも素晴らしいものはある。総じて古い録音には凄さがあるけど、
新しい録音も、悪いとは言えないよ。ただ、他にもっと凄い演奏が、探せば(探す知識があれば)あるってだけで。
指揮者としてのアシュケナージは、ほとんど知らないのでなんとも言えないが。