アバド/LSOのモーツァルトの40・41番については、絶賛派がいる反面、
「凡庸」「無個性」というような完全否定派も多いようだ。
ある意味、アバドという指揮者をどう評価するかという点での
リトマス試験紙のような演奏かもしれない。

あのアンチアバドの代表格のような宇野功芳が褒め上げている
珍しい録音でもある点が何ともいえないところだが(笑)、
普段は毒にも薬にもならない評論しか書けない小石忠男が
この録音に関してはなかなか的確な評を残している。
曰く「極めて複雑な演奏様式をもった」「ユニークな表現」
「モーツァルトの音楽の陰影を拡大してみせるような演奏」。