モーリス・ジャンドロンの昔の仏版CD解説に「フォイアマンの再来」と
いう意味の言葉がありました。録音にはばらつきがあるけど、特にテクニ
カルな面では最高の評価をされた一人だったのに、同時期の巨匠たちほど
脚光をあびてないのは、一時ヤク中だったせいかも。
カザルスがボロニーニを最大限に評価した逸話があるが、決して他のチェ
リストの協奏曲を指揮しなかったカザルスが、唯一指揮棒をとったのが
ジャンドロン(ハイドン・ボッケリーニ)だったのも有名ですね。
師匠の知り合いのチェリストがジャンドロンについたことがあるそうで、
その方によると教え方はいまいちだったらしい。超難しいとこをさらさ
らっと弾いてみせて、こうやれ、と。できないと、練習させといて自分
はドライブに行く。帰ってきて、「できたか?」「まだです。」すると
またドライブに行ってしまう。そんな調子だったそうで。