スレさみしい。。。 昔話をひとつ

10年くらい前になろうか、みーしゃが立川に来たことがあった。
もちろん観光ではなく演奏に、だ。演目はベトフェンの3大ソナタ。
1曲目「悲愴」の第3楽章コーダ、変イ長調の下降スケール途中で指が
つかえて、なんと止まってしまった。客もみな息をのんだ。彼ほどの
腕があれば別になんでもない箇所だけになおさらおどろいたにゃ!
みーしゃ気をとり直してスケールの頭から弾きなおしなんとか曲を
終えたが、さすがにシメでコケてしまった動揺からか、いかにも
不機嫌な顔で客席もろくに見ないですたすた袖に引っこんだよ。

終演後にファンのためのパーティーがあり、抽選が当たって出席した。
生みーしゃが間近で見れるとあって年がいもなくワクワクしていたら
いきなり浴衣で現れて度肝をぬかれた。「悲愴」でたっぷり冷汗を
かいたのでシャワーでも浴びたのだろうか。
質問コーナーで中学生くらいの少年が
「ぷれとにょふさんはー、どうして袖に戻るとき拍手してるお客さんの
 方を全然見てくれないんですか?」とある意味いじわるな質問をした。
みーしゃニヤリと笑って

 「それはね・・・
  ちゃんと前を見て歩かないと
  ステージから落っこちちゃうからだよ!」

少年は禿しく納得していた。罪な人だ。
ちなみにみーしゃの名誉のため付け加えると、演奏は尻上がりに
良くなり、特に最後の「熱情」は鮮やかな名演だった。