>古楽系の演奏家たちについては、必ずしも宗教が第一義ではないように思う。
>特にレオンハルトのような器楽出身者の場合。

古楽ファソの側から反発が出そうだな。

少し補足する。俺が考えるに、レオンハルトのような音楽家の場合、
音楽的な美の追求が、やがて宗教的追求と合流するのだと思う。
美におのれを捧げ尽くすことが、神におのれを捧げ尽くすことと、ついには一致する。
もちろん、ここでの「神」は、リヒターにとっての「神」とはずいぶん異質だろう。
むしろ武道や華道などの追求が、宗教的な求道と合流する、東洋的「道」の感じに近いかもな。
しかしそもそも、古楽の世界では、世俗曲と宗教曲との間の垣根はかなり低い。
世俗曲が宗教曲に転用されることが、ままあったわけで……。
それは、宗教性が低かったということでなく、むしろ、宗教が世俗に密着し、
人々にとってずっと身近だった時代の音楽だということ。
で、宗教と世俗のそうした融合を不自然と感じない、むしろ自然に感じるような感覚が、
一般的クラ演奏家にくらべて、古楽系演奏家には強いかもしれない。