>>246さんは聖書に詳しい方のようですね。
新共同訳(共同訳ではありません)では、旧約ではおっしゃるように「角笛」、
新約では「ラッパ」と訳されています。
さて「角笛」「ラッパ」は勝利を表す楽器として聖書に書かれています。旧約
では、ヨシュア記6章にエリコの城壁を壊す際のきっかけの楽器として、
新約では死者の復活(言い換えると死からの勝利)の楽器として、マタイ24:
31、ヨハネの黙示録8:2以下に記されています。また旧約の出エジプト記
19:16には十戒の板を神から授かるモーセが、シナイ山に登る前に角笛が鋭
く鳴り響いたと記されています。これもそれまでの偶像崇拝に対する勝利の
象徴として記されているわけです。
そしてマタイ24:31では「大きなラッパの音を合図に・・・」、出エジプト記
12:16には前述したように「角笛が鋭く鳴り響いた・・・。」と記されています。
リヒターはおそらくこれらの個所をヒントに、あのような音作りをしたと思い
ます。
さて69年の実演でのバランス処理ですが、CDのような耳をつんざくような音
ではなく、もっとまろやかな響きで違和感は無かったと記憶しています。奏者
もモーリス・アンドレの流れをくむフランスのピエール・ティボーという名手
でした。でもトランペットの音を際立たせていた事は事実です。それは前に記
した聖書の個所からした事だと理解しています。もっともリヒターに聞いた事
ではないので推測の域を出ませんが、当たらずとも遠からずだと思っています。
グロリアとサンクトゥスにもトランペットが登場しますが、天使たちの歌声の
個所なので旧約のイザヤ書6:3、民数記10:3、新約のルカ2:14に基づいている
わけです。細かくはもっと説明出来るのですが、複雑になるので最も重要なポ
イントのみを書かせていただきました。
とりあえず今回はここまでにします。