マーラーとブルックナーは表現しているものが全然違うと思えるが。
マーラーは生を謳歌するように見せかけながら死を恐怖しているので
そういう意味で、人間的な感情にひねくれながら訴えかける退廃的な音楽。
ブルックナーが描いているのは大自然。神への祈り。神への畏怖。
人間なんて鼻っから相手にしていない(と感じる)
二人の曲が唯一重なりあって聴こえるのはブルックナー9番のアダージョと
マーラー9番のアダージョだけ。
両者の曲の終わり方は最後に去り逝くものの姿を聴き取ることができる。
それでもだいぶ去り方が違う。
ブルックナーはこれでやっと救われる神のもとに逝ける、昇天という感じ。
マーラーはあきらめつつも、目隠しされてどこに連れて行かれるかわからない
死刑囚のような感じ。
信仰心が全然違ったんだろうなぁ。(たぶん)

そんなわけで1さん。
マーラーのいじけた感じが比較的ない、1番と4番がいいんじゃないかな。
5番は前半楽章と後半楽章がまるで違うマーラーの分裂症っぷりが
炸裂しているので、第4、第5楽章だけ聴いていればいいです。