>>533
519様
御返事で519様の御感想を伺わせて頂けて大変幸福な気持ちでございます。
私がブラームス交響曲全集を聴きたいと感じますとき、最初に手が伸びますのがK・ザンデルリンクの新旧二つの録音でございます。
それは個人的に私の感性に偶然最も合った演奏だからなのでございましょう。その次に強く惹かれる全集がボールトの録音でございまして
ザンデルリンク盤2種との好みの差は今や紙一重というところまでに最近ますます心引かれるようになっております。
ブラームスの音楽は決して声高に喋りはしないものの、落ち着いた声色と抑揚で丁寧に話して下さる方々が感じさせてくれるものにも似た強い説得力のある音楽と
評させて頂けるかもしれません。ボールトとその演奏家達もその性質と合い通じるものを持っていたからこそ、あのような名演になったのかも知れない、
519様の、ブラームスは本質的に地味な作曲家であるという御意見を以上のように受け取らせて頂くことと、その上で私も御意見に賛同させて頂くことをどうかお許し下さい。

メニューインのソロ・ヴァイオリンは全く自然にロンドン饗の演奏家達と調和して響いてくるところが感動的でございますね。この自然さの前では名前のクレジットなど
余計なものであるかも知れません。

フルトヴェングラーの大変なファンいらっしゃるのですか!。私もフルトヴェングラーのブラームス交響曲全集をEMIオリジナルモノラル盤とブライトクランク盤で
時々楽しませて頂いております。激烈な響きが随所に飛び出しますのにも拘わらず、不思議なほど癒される稀代の名演に感じ入らされる時、ブラームスの音楽の懐の深さに
も感嘆の気持ちがこみ上げて参ります。


余計なことではございますが、ボールト盤を私は東芝EMIのCE25-番代 1989製の盤を所有しております。2年ほど前に、ある大学の学園祭のバザールにて
4枚計1500円で見つけた中古品でございますが、友人達が言うところによりますと、オリジナル・セッション・テープの劣化がさほど進んでいない時期のマスターリングによる盤
であるとのことで、運良く安い買い物をしたものだと羨ましがられました。微かに黄色を帯びたやわらかい光で隅々まで照らされているような印象の音質の録音に
癒される思いでございます。


御返事本当に有難うございました。