2003/10/26東京文化会館(15:00〜16:55)
シカゴ交響楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム

入りはほぼ満員。収録なし。今日も引き続き外人(米国)が目立った。
オケ配置、編成は10/24・25と同じ。

■プログラム
@ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
Aブルックナー:Sym・No.7
[アンコール]=なし

▽ワーグナー/オケによるセット演奏が通例だが、「愛の死」は原曲では第3幕の終曲に
トリスタンの亡骸を前にイゾルデが歌い果てる。ディスクは全幕を除けば、ワーグナー歌いの
名歌手ニルソンがクナ/VPOと録音したのが個人的には最高の名盤。オケものは多いが、
独唱付きは2、3あるがあまり録音されない。

タンホイザー序曲よりいい出来だった。バレンボイムはバイロイトにはたびたび招かれ、
ワーグナーの録音も多いだけに、官能的でかつ崇高な弦楽アンサンブルは水準も高く素晴らし
かった。トリスタンとイゾルデのそれぞれの動機が奏でられ、波動が静まり曲を閉じるまでの
中盤以降は特筆もので、感高まった。
この楽劇は半音階技法と織物が絡み合い色も変えてゆく”無限旋律”等々で画期的作品とされ、
20世紀に至る現代音楽に多大な影響を与えたとされている。

▽ブルックナー/7番は11月にVPOを聴くが、今回が外来では初めて聴いた。
ブルックナーはカトリック教会のオルガニストに身を置いており、作品は交響曲と宗教曲のみという
珍しい作曲家。曲風は宗教色が濃く、交響曲にあってもオルガン的響きを多様していると言われる。
改訂魔といわれるごとく、9番まで全て原典版以外に改訂版があり、ディスクも同様。
2楽章と4楽章は特に良かった。2楽章は影響が強かったワーグナーの死後に書かれたといわれて
おり、この3日間の選曲を振り返ると、今日の「愛の死」や「マーラー9=4楽章」「悲しきワルツ」、
11/1の「亡き王女」「死と変容」「悲愴=4楽章」と連関性(ライトモチーフ)をもたしてる。。。とも
思った。