<大傑作企画>(第4号)

北朝鮮の音楽状況 リ・チョルウ

 朝鮮民族にとって、受難の世紀ともいうべき20世紀の終焉が間近に迫っている中、朝鮮半島の平和的統一を
目指した南・北首脳会談が昨年ピョンヤンであった。
 6月13日、世界中のメディアも伝えていたが、日本でも多くの人々が固唾をのんで見守る中、韓国の金大中大
統領がピョンヤン順安飛行場に降り立ち、最初に聴いた曲は挑戦人民軍軍楽隊による<遊撃隊行進曲>であった。
 初めて韓国で生中継されたこともあって、その後わかったことだが、<遊撃隊行進曲>が全羅北道の全州市に
ある新興高校の校歌と同じメロディーだったことが判明し、話題になっている。
 従来の慣例からすれば、北朝鮮の国家行事儀式曲18曲の中から規定通り演奏されるはずであったが、今回は
そうではなかった。

著者/ 李吉吉雨 (リ・チョルウ)
1938年大阪生まれの在日2世。朝鮮大学講師。朝鮮中央芸術団(現・金剛山歌劇団)(1960-70)、文芸同中央音楽部長(1970-1990)、朝鮮レコード社(1980-1990)副社長などに従事。
朝鮮音楽家同盟正盟員(1965年)。現在、ピョンヤン尹伊桑音楽研究所副所長。K.A.C.(コリアアーツセンター)代表。音楽プロデューサー。