初心者のための9番講座。
1.バルビローリ/ベルリンPO
 流れがよくすっきりしてわかりやすい。1枚で収まるし安い。しかも名演である。
2.ワルター/ウイーンPO
 いわずと知れた歴史的名演。特に第4楽章のコラージュ的な耽美表現は、これでな
くてはマラ9を表現したとはいえないのではないかとさえ思われるほど。これがわ
からんやつはマラ9聴く資格なし!といいたいくらい。SP復刻とは思えない音質
だが、1938年ではやはりしんどいのが玉に瑕。
3.バーンスタイン/アムステルダムコンセルトヘボウO
 バーンスタイン入魂の9。表現が濃すぎて引いてしまうところもあるが、全部意
味がある。細かく聴けば納得の「音楽的」演奏。決して文学的にあらず。
4.カラヤン/ベルリンPO(1982)
 最高のマラ9と思う。バーンスタインの解釈と比べるとその巧みさとわざとらし
さにうなるが、出谷の「超弩級のにせものは三流の本物を凌ぐ」という表現すら超
えるカラヤン一世一代の大名演と思う。