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外山さんのHP(2003.5.9)より
サヴァリッシュさんは勿論世界的な大指揮者だが、1958年に初めてヴィーン
へ行った私が見た特に人目を引くポスターは、ヴィーン楽友協会独特の金色の地に黒い
大きな文字、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ヴィーン交響楽団によるブラーム
ス・チクルスの曲目、独奏者などであった。このシリーズの入場券は完売、指揮者サヴ
ァリッシュはカラヤンの次だと言われている大スターで、若い女性たちの間で人気が高
い、と聞いた。N響でのサヴァリッシュさんは、例えば「カルミナ・ブラーナ」で共演
した大歌手ヘルマン・プライの目の前にまで手をかざしてこまごまと指示をするほど、
あらゆる細部に亘って自分が統制しないと気がすまない独裁者のように見えることがあ
ったが、1992年にバイエルン歌劇場を率いて来日した時のR.シュトラウス「影のない
女」の指揮は私にとってはほとんど衝撃的なほど見事なものであって、これほどのこと
が出来る人だとは知らなかった自分を恥じた。凄い音楽家だと初めて知った。