(2001,4/22)
 今年の「軌跡」シリーズはブルックナーの交響曲。
その第1回が昨日ザ・シンフォニーホールで行われました。
曲目は交響曲第5番。
 
 複雑で分かりにくく、とっつきづらいこの曲、大きな波にもまれているうちに演奏が終わってしまった、
そんな感じがしました。

 本番の前日にゲストブックに本番が不安だと書きました。
で実際はどうだったかというと、それはもう大変でした。
危ない所はすべて奏者側のリードで演奏が進み、指揮はそれに合わせていました。
「いいんです、あなたがテンポで出てください。後で私が付けますから」というのが練習中の朝比奈さんの口癖です。

 外から見れば全く危なげの無い演奏に聞こえたことでしょう。
普通にやっていたら大事故ですが、奏者がしっかり集中して、
中心に寄って来たからああいった「お客さんに満足の行く」結果となったのでしょう。しかし、「危ないから中心に寄ってくる」というのと「音楽的集中力の高揚と共に中心に寄ってくる」と言うんじゃ、全然違う気がするのですが。