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 確か、本当の力があるかないかは古典を聴けば判るという話題だったと思う。

 古典曲は音楽的にも技術的にもシンプルに出来ていて、ちゃんと弾けたか否か
がたちどころに判る。勉強するときの目標設定、出来の評価も判りやすい。聴く
方にも古典曲に対する共通認識がある程度あるので、第三者の冷静な、厳しい評
価を受けることが出来ると言う利点もある。そして、古典の練習で身につけたこ
とは現代曲やバロック、ルネサンスの曲にもある程度応用が利く。
 意外と音楽的、技術的に難しい曲が多い。8割くらいの出来でなら大したこと
はないけど、出てくるものも大したものにはならず、9割を目指さないといけな
い。どんなものでもこのレベルに達するのは大変。これは古典曲の怖でもある。

 だから、練習、勉強の素材としては非常に良いという人が多いわけ。比較的簡
単の曲でも9割、9割5分を実現するは大変だけど、そんな練習をしていると相
当な力がつく。

 これに対し、現代曲はそこそこガチャガチャ弾ければ様になってしまう。だか
ら妥協なく力をつけたい人の練習素材としては古典に一歩譲ってしまう。また、
曲や音楽に対する共通認識があまりないから、ごまかしのきく余地が多く、第三
者の批判を受けられずに自己満足に陥ってしまう可能性が高い。

 以上は福田進一さんをはじめとする何人かのギタリストが言っていることをオ
レなりにまとめたもんだけど、絶対的に正しいと言うつもりはない。こんな考え
方もあるという程度で読んでもらえるとありがたい。
 もちろん、現代曲だってちゃんと練習すれば力をつけられる。それは弾く人の
意識次第。それに、古典曲をちゃんと弾けなければ弾いてはいけないと言うこと
もない。本人が楽しければ、それで良いと言う考えにも一理ある。