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「オペラの演出」であっても、映像と生の舞台を一緒に評論してよいのか、という疑問は確かにあります。
たとえば、海外にいた頃、BBC制作のテレビ・オペラをよく見ていたのですが、マクベス夫人の入水のアリアで最後の声が消えるとき、彼女は全身、すでに水の中なんです。
舞台では当然、入水したら歌えない。映像の演出だから出来ることです。
こういう演出を、舞台演出を語る場でほめていいのかしら。
そんなことも考えました。
ところで,市川右近氏の演出の「ポッペア」に批判的なご意見がありましたが、私は、小姓と侍女の二重唱が竹薮で展開したシーンは好きでした。
このシーンには、膝を抱いて背中で転がりながら歌うところもなどもあって、歌い手がここまで出来る時代になったか、と感無量でした。