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あなたが演奏家の方なのかどうか存じませんが、
私は素人なんで奏法上の理論は分かりませんけれども、
イムの演奏、というより音楽は、近年のヨーロッパ哲学の潮流から見て
きわめて典型的な観点を備えているように思います。
演奏家の方々は、アジアのエキゾチズムはもう古い、よりヨーロッパそのものへと
嗜好が進んでいるのかも知れませんが、却って私は、相対的文化を否定するところに、
アジアにおける文化的閉塞状況、マンネリズムを招く一員があると思います。
イムの演奏がエキセントリクであると思って、嫌う人はたくさんいると思いますが、
私はかの生命倫理学のF.ニーチェが理想の音楽と呼よんだものに、非常に近いのではないかと、
思っています。確かに構築物としてはかなりいびつなものかも知れませんが、
しかし明らかに生ているという感じ、A.ガウディの彫刻物のごとくです。
旧い構築物の内部から、観察者の視線の限界をイトモ自然な態度で突き破っていこうとする、
ラディカリズムがあるし、仏教的な自然観にもあふれているように思えてくる。
土の臭い、風の薫り、せせらぎの音、魚鱗の煌めき、そんなものをすごく感じますよ。