***読売日本交響楽団 Part2 ***
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0396名無しの笛の踊り
03/10/17 20:38ID:Xv+d0TvQプログラムに書かれていたような、この作品を昨今の少年犯罪と関連付ける見方は無意味だろう。
三島は終始耽溺した自己愛と自己陶酔の世界を少年の姿を用いて描写したのであって、それは別に少年でなくても修行僧でも何でも、作品の設定によって選ばれた仮の姿でしかない。
特に三島が少年心理を深く描いたというわけではない。
ヘンツェの作品は物語の筋の方を追って、少年の愛憎と暴力の衝動を描いているようで、むしろこちらはそれで、今日的話題とも結びついて面白いかもしれないが、原作とはまた別の世界だろう。
それを三島の原作に近づけようとしたのは、指揮者の方が三島に対する思いが強かったのかもしれないが、それを日本語化によって達成し得るというのは、見込み違いではなかったかと思う。
日本語化しても、この作品では三島の原作についていけない。むしろその乖離を変にあらわにしたのではないか。三島の濃密な文章は、科白だけ取り出しては失われるし、音楽はそれを補わない。
そうなるとなぜこの作品が、聞き取りにくく、音楽に必ずしも乗っていない日本語で歌われる必要があったかが納得できないのだ。
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