過去の録音だけしか判断する材料がないのが辛いところだが、
例えば、若きマゼールが振った50年代末のベト#5・#6
BPOステレオ録音などを聴くと、やはりフルヴェンが率い
ていた50年代のBPOの合奏力の凄さには圧倒される。
若きマゼールが凄いのではなく、当時のBPOが本気で演奏
したら、こんな凄い演奏が生まれたしか思えない。
60年代以降のカラヤンのベト響全集を聞くと、まるで気の
抜けたビールのような味わい。レガート奏法を多用するなど
テクニカルな面の違いや求める音楽の違いもあるのだろうが、
仮にフルヴェンの完全ステレオ優秀録音があれば、誰しも当
時のBPOの合奏能力の高さは認めざるを得ないだろう。