爺はな、決して、感情に流される人ではなかった。しかーし、実は、心の奥底
に熱ーいロマンを秘めた人だったんじゃ。でなきゃ、あんな見事なブラームス
を振れるわけはなーい。バルビとの違いはそこなのじゃ。ホントはわしもバル
ビ好きなんじゃが、しばしば、感情に押し流されて造形の堅固さを忘れかける
と爺の威厳に満ちた咳払いで目が覚めるのじゃ。