ろくに音楽を知らないくせに、聞きかじった断片的で不確かな知識を
ひけらかそうとすると、342みたいな悲惨なことになる。
複雑な内声部を聴かせるといえば、
ラフマニノフと同時代に活躍したメトネルが思い浮かぶな。
コルンゴルトはマーラーに激賞され、「死の都」「ヘリアーネの奇跡」
などの成功でリヒャルト・シュトラウスと並び称される作曲家となったが、
アメリカに亡命して、ハリウッドで映画音楽を量産した。
主旋律が突出していて、ブラスが派手に活躍する、分かりやすい音楽。
これこそ、ハリウッド映画音楽に革命をもたらし、
後のジョン・ウィリアムズなどに多大な影響を与えた。
ラフマニノフはといえば、アメリカ移住後は、
作曲活動は夏にスイスで休暇を過ごすときだけに限り、
僅かな作品を残しただけだった。
しかも、晩年の作品ほど内省的になり、民族色が強くなった。