「陛下は直ちにその者(バッハ)を部屋に迎え入れるようにお命じになり、
バッハが入室するのをご覧になると、いわゆる"フォルテ・ピアノ"に向かい出て、
楽長バッハに陛下おんみずから一つのテーマをお聴かせになり、事前の
準備なしに主題に基づいてフーガに発展せよと仰せられた。右の楽長は
このご要望にお応えしたが(以下略)」
    (『ベルリン報知』(Berlinischen Nachrichten) 1747年5月11日)

少なくとも大王はフォルテピアノで主題を提示した。普通に考えれば
バッハも同じフォルテピアノを使って即興演奏をしたと言ってよいのでは?
それとも、この部屋にチェンバロも用意されていて、バッハは敢えて
大王の選んだ楽器ではなくチェンバロを使った、ということだろうか。