日本のファンはおおむねケンプのほうを好んだ。ケンプは腕は立たないが暖かい、というのである。
しかし僕は断然バックハウスのほうを取る。そもそも芸術家としての格が違うのである。
ケンプの舞台姿は悪く言えば聴衆への媚であり、その温かさも厳しさの欠如から生じる表面的なものに過ぎなかったのではないかと思われる。


 ※ではなぜワルターをあんなに弁護しているのか? ハイフェッツを退け「下手」と断じたシゲティを取るのか?