すべて芸術は宗教的な側面をそなえているものですけれど、
音楽は感情にダイレクトに訴えてくる点が独特かと思います。
その点では「心を豊かにする」という形容はまちがっていないかと。
むやみにクラシック音楽を特権化するつもりはありませんが、
微妙な感情の襞や精神的な深みを表現し得た作品が多くあるのも事実でしょうね。

ぼくは神経症性の鬱で通院してた時期がありまして、
その時期にたまたまケンプの弾いたシューベルトを聴いて泣けました。
人間って音楽聴いて涙流すものなんだなぁ、としみじみ驚いた記憶があります。