BCJのマタイ
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0427名無しの笛の踊り
03/05/13 20:57ID:???その話の続きを書いてやろう。
魔法の梅酒の評判は世界中に広まった。
皆が梅酒を誉め称えるようになると、C君の遠い親戚に、
「おばあちゃんの親戚でなければ梅酒の味は分からない」
とあからさまに言い出す者が出てきた。
中には「おばあちゃんの親戚でない奴は梅酒を飲むな」と言う者までいた。
その頃、おばあちゃんの梅酒に感動した酒類研究家のI博士は、
魔法の梅酒を詳しく調べて分厚い本を書き上げた。
梅酒の素晴らしさは万人に理解できるはずだと自信を持った博士は、
「おばあちゃんの親戚でないと梅酒の味は分からない」などと
いう意見は選民思想だと断じ、
「梅酒の真価は特定の人たちにしか理解されないものではない」
と宣言した。
選民思想だとまで言われて怒った親戚連中は、
一層語気を強めておばあちゃんの梅酒は元々自分たちのものだと主張した。
いままで、喜んでおばあちゃんの梅酒を飲んでいた人々はウンザリして、
「あの親戚連中はどうしてああも偏狭なんだろう」とため息をついた。
I博士は学問的にこと細かく、魔法の梅酒がすべての人に開かれたものであることを
考証したが、そこにC君の心情への配慮はなかった。
親戚連中はますます腹を立てて反論したが、自分たちの主張に夢中になりすぎて、
彼らもいつの間にかおばあちゃんとC君のことはすっかり忘れてしまった。
いままでおばあちゃんとC君に感謝して梅酒を味わっていた人々も、ついに
愛想を尽かして「他の酒を飲むから魔法の梅酒はもう要らない」といいはじめた。
C君と天国のおばあちゃんはその様子を見てたいそう悲しんだとさ。
どっとはらい。
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