BCJのマタイ
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03/05/13 19:13ID:???おばあちゃんは梅酒をつくるのが大得意。
梅酒が好きなCくんのために毎年梅酒をつくってあげていた。
ところがある年、おばあちゃんは病気になって天に召された。
後に遺されたものは、Cくんのために病をおして丹精を尽くした一瓶の梅酒。
Cくんは梅酒を飲んで泣いた。
おばあちゃんの思い出がいっぱい詰まった梅酒。
それはそれはすばらしい梅酒だったけど、
この梅酒の本当の味はぼくにしかわからない、とCくんは思った。
・・・
Cくんだけが、この貴重な一瓶の梅酒を飲み干すのにふさわしい人だと思います。
だけど、もしこれが魔法の梅酒で、飲んでも飲んでもちっとも減らないとしたら、
Cくんはきっと飲みたい人すべてにおばあちゃんの梅酒を分けてあげるでしょう。
飲んだ人は口々にこの梅酒のすばらしさを誉め称えます。
感動のあまり涙を流してしまう人までいるかもしれません。
それほどにすばらしい梅酒だったのです。
Cくんは、おばあちゃんの梅酒が皆に愛され、人々を勇気づけることを喜びます。
だけど心の中ではやっぱり「この梅酒の本当の味はぼくにしかわからない」と思っています。
マタイ受難曲はこの魔法の梅酒のようなものです。
梅酒のすばらしさは誰にでも理解できるでしょう。
だけど、「この梅酒の本当の味は僕にしかわからない」というCくんの思いを
誰も否定することはできません。
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