アルゲリッチの性的嗜好の詳細は不明だが、最初の結婚に破れて間もなくの
時期のショパンコンクールでの不安と慄きに満ちた演奏、少なからぬ共演者と
恋愛関係に陥ったこと、デュトワとの夫婦喧嘩でのキャンセル騒ぎなどから、
彼女の演奏活動と性生活を含めた私生活とは全く一体化したものと思われる。
従って、97さんがおっしゃるように、室内楽演奏は彼女にとってセックスと
同等の意味を持つことは容易に推測できる。
問題は、クレメルなど実際の恋愛関係とはならなかった少数の例外を除き、
対等といえる相手との共演が殆どみられないこと。
それで彼女自身が十分に満足を得ているとは考えにくいのだが、それにも
拘らず、斯くも長年に渡り室内楽を主とした演奏活動を続けていることは、
失礼な例えではあるが、孤独な自慰ではなく、相手が誰であれ性行為を
求めずにはいられないという、強い依存性の証明ではないだろうか。