続き。それから、りりしくないオクタヴィアンの話から、
最近のオペラ演出の傾向全般に一気に話が大きくなってしまうのだけど、
一言で言うと、偶像破壊的というのかな、
勇敢な英雄だとか、純粋な心を持った人格者だとか、
そういうものを素直に表現することを避けすぎていると思うんだよね。
そんな立派なもん絵空ごとで、リアリティがないからだという考えからなんだろう
けど、そんなこと言いはじめたら、そもそもオペラなんて成り立たないよね。

それはさて、クレーマー氏の今回の演出、装置や衣装の色彩やデザインはいいし、
場面場面の人物の配置がじつに見事だし、全体としては
けっこう私、好きなんだよね。全面否定派には
おこられちゃうかな。