クレンペラーの名前が出てくるなら、「ドン・ジョヴァンニ」の比較をしない訳には…。
59年のEMI録音は、当初、クレンペラーの指揮で録音が予定されていたメンバー
ですよね。
タイトロールのヴェヒターよりは、むしろタディ、フリック、カプッチルリ(!)といった
Bs勢の歌唱が素晴らしいなあ。
シュヴァルツコップのドンナ・アンナもベスト・フォームだと思いますよ。
ま、7年後の66年にクレンペラーが録音に着手したときには、ギャウロフをはじめ、
ルートヴィヒ、フレーニ、ゲッダと、超ド級の顔ぶれが揃っているのだけれど…。

この二組のLPのせいで、カラヤンが録音のタイミングを逸したというのも、まんざら
噂話ではなさそうな気が…。

あ、ジュリーニにはもうひとつ、70年の海賊ライヴがかなり良い音質で残っており
まして、実は普段からこちらの方を愛聴しております。
ギャウロフのタイトロールに、ヤノヴィッツのドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオが
アルフレート・クラウスとブルスカンティーニのレポレロ。
輸入盤で結構安く出回っている筈ですので、興味のある方はどうぞ。