常にドイツロマン派を意識して構えたテンポ操作と重圧な響きへの偏向。
とりわけフルトヴェングラーに対する過剰な意識が生む表面的解釈の模倣。
それは、本当にバレンボイム自身が自己の音楽性を素直に示した姿なのでしょうか。
私はそこに、心からそうしたいと思う芸術的欲求とはかけ離れた
ある種のポーズを感じてしまうのですが・・・(ちょっと大袈裟過ぎるかな?)。
若い頃の演奏を聴くと、この人の根底にある本質的な音楽性は、
無理のない柔らかく澄んだ音への指向と、ちょっと粘った何とも優しい感情表現に
あるのではないかと思えてきます。
もしそうであるなら、見せかけの姿(?)を世界最高のオーケストラ相手に
堂々と立派に演じているだけでも、大変な才能であることは間違いない・・・

うーん、どうなんだろう?