>>770=719
丁寧なレス、ありがとうございます。
私の、97年におけるチケット取得状況を詳細に述べてみたいと思います。
●マイスタージンガーの日の場合
・用意した物:3万円相当のドイツマルク(当時)と、日本語に訳せば「チケットを
譲っていただけないでしょうか」とのドイツ語を書いた画用紙。
・チケットを譲ってくれたひと:英語を話す若い白人男性ふたり組。ネクタイにスー
ツと、観客であるかのような格好をしていましたが、当初からチケットを高額で売り
つけられる相手を物色していたようでした。
・入手の経緯:バルコニーでのファンファーレはとっくに終わって観客が劇場へ入っ
てしまい、今日はもう無理かと私が思い始めた時、このふたり組が現れました。要求
価格は予算上限の3万円に近い額。劇場の扉は閉まりかけており、値切る余裕はあり
ませんでした。私は言い値を払い、扉へ突進しました。

係員にチケットを見せると、彼は「これは貴方が持っているはずのない物だ」と英語
で言いました。前奏曲が扉の向こうから聞こえてきました。私は事務所への同行を求
められました。

そこには事務所の人々や通訳の日本人女性などがいました。例のふたり組もいて、ま
るでプロレスラーのようなガードマンに、連行されて来たようでした。
事情聴取が始まりました。しかし、私はダフ屋から買う不道徳性を認めている確信犯
なので、何の申し開きようもありません。
事務所のひとによれば、近年、チケットのヤミ市場の問題が、とくに当主のヴォルフ
ガンク氏にとって懸案となっており、事務局はその対処に腐心していたそうです。チ
ケットの裏側に「正規の手続きを経ない入手の場合は、入場を断る」とのただし書き
があるのはそのためとのことで、30万円もの高額で買った日本人もいたそうです。
が、事務所のひとはふたり組から取り上げたカネを示し、これは本来約8千円の席だ、
残りは返す、第2幕から観ていってくださいと言ってくれました。
その後は、以前のレスで書いたとおりです。
私が入手したチケットは、おそらく舞台美術関係者から流れてきた招待券でした。

長レススマソ。トリスタンの日の場合は、また次回に。