>>510
 リヒターのブランデンブルク協奏曲を聴いていると、他の演奏家と
共通する要素を感じる。実際、カラヤンやチェリのように、演奏している
会場の空間を重視するとともに、演奏の細かい調和まで気にかけ
ている。しかもヴァントみたいに細部までこだわって演奏している。その結果、
無音部分にも不思議な広がりを空間を感じた。
 実際、こういうアプローチを例えば、ブルックナーでやると本当に感動できる
演奏になると思うが、それをバッハでやって成功を収めたリヒターの功績も大きい
と思う(普通の演奏家だったらここまでは成功を収めないと思う。それだけ
リヒターがバッハを知り尽くしている証拠だと思う)。

 ただ問題は、録音のとり方にあり、時にはやたらと個々の楽器が目立つ
ように、時には合奏部分をぼかして録音している。SKLのレコードでは、
この方法が結構わざとらしく聞こえるし(つまり演奏家のアプローチの1つには
聞こえないということ)、リヒターのアプローチが色々聞き取れるのだが、
198 xxx では、何か別の音楽になっているような記憶がある。

 このレコードは分売するまで結構年数がかかっているので、その間に、
編集上何らかの手を加えたのかもしれない(確信は持てないが)。