カラヤンの交響曲で一番いいのはメンデルスゾーンだろう。モーツァルトや
ベートーヴェンはなにやら面白くないし、ブラームスもウィーン・フィルとの
1番はいいのだが、後は今ひとつ。言い古されていることだが、やはり独墺系
よりもロシアとかイタリア・オペラにカラヤンの本領が発揮されるようだ。
そこへ行くとメンデルスゾーンは独墺系にしてはやや線が細めで、音を
磨き上げるというカラヤンの音楽性に合致している。特に『イタリア』の
第4楽章など、ベルリン・フィルと人馬一体とも言うべき厳しさがある。