>>253

ベートーベンの気持ちが分かるマズアさんの話をひとつ。
ベートーベンは、人生の理想的な到達境地を表現すべく荘厳ミサ曲に取り組み、
しかし満足できず、人生の最後に第九を手掛けることでようやくなし得た。
シラーの詩の一部をアレンジして表現したのである。
人々に希望と感動を持たせる内容にして。
ところがどの日本語訳も、"Und wer's nie geKonnt ..... のくだりでは、
”負け組はとっと去れ”的な、2ちゃんねるのスレ荒らし的表現。
違和感を持っていたので、自分なりに次のように解釈した。
この関係代名詞werを詩文のずっと前の方に掛けて、
”排斥された負け組も友になる”と。
その後ひょんなことでマズアさんからこの部分の話が聞けた。曰く:

その詩文のその部分だけをとらえた意味であるわけは無いよ。
それを書いていた時のベートーベン自分自身や家族の状況を考えてごらん。
その証に、突然のデミヌエンドからピアノにしているではないか。

これで疑問が消え、納得できた。
そう、マズアさんはスコアの外からもベートーベンの作品を読み取っていたのである。
人を感動させる演奏を導き出せるわけだ。