1950年代の終わりから1960年代の初めにかけて、何人
か優秀な奏者が入団したが、なかでも新任の主席オーボエ
奏者、ローター・コッホはずば抜けていた。

「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と、ブラームスの
ヴァイオリン協奏曲を演奏する自惚れ屋のソリストは気の
毒なことになる。オーケストラのオーボエ・ソロがあまり
に芸術性豊かで、アダージョ楽章の旋律を、かならずとい
っていいほど作品の山場にしてしまうからだ」
(1964.年2月4日ザ・タイムズ)