今日聴いてきた。聴き物は前半のオーボエ。まさに至福の時。
自由で、ファンタジーがあって、出す音すべてがツボに嵌っている。
いたるところに「歌」がある。伴奏のテンポ感もよく、文句なし。
アンコールも、上質なユーモアが感じられて、楽しめる。

それに対してマーラーはガタガタ。「歌」はどこにも感じられない。
漫然と音が鳴っているだけで、求心力ゼロ。威勢がいいだけで、
何の意志も伝わってこない。4楽章も酔わせるには遠い出来。見える
風景がいつまでたっても変わらず、マーラーの多義性がまったく
感じられない。劇的なのは指揮者のポーズだけ。

思うが、この指揮者はむしろ中編成程度のアンサンブルを率いるのに
向いているのでは?モーツァルトの伴奏で見せた闊達さが、後半では
少しも感じられなかった。