レコ芸のバックナンバーを見ていたら、ちょうどラトルのマーラー9番の発売月
だった。録音評はどうなってるのかと見てみた。

「ウィーンフィルとムジークフェラインザールだけがもつ、弦楽の艶めかしいトーンが
うまく捉えられている。こうした音づくりでないと、このオーケストラがこのホールで
演奏した記録としては価値が半減する。マーラーに不可欠な音場空間も十分、音の物理的
条件もよく整い、会場ノイズなども含めライヴのハンディは感じられない。」<93点>

署名は相澤昭八郎とある。(転載するのもアホらしい・・・)

いっぽう、宇野氏の演奏評を見てみると、

「(前略)〜期待に胸を弾ませて聴き始めたのだが……。??の連続。果たしてラトルは
この録音を耳にしたのだろうか。もしそうなら決して許可は出さなかったはずだ。
金管は眼前で生々しく鳴っているのに、弦合奏ははるか彼方でいかにも力がない。
こんなに管弦のバランスの悪い録音は珍しく、ディレクターやミキサーの耳を大いに
疑いたい。これではラトルが気の毒でまともな批評は書けない。〜(後略)」

とある。宇野氏の趣味には首を傾げることも少なくないが、この人、ことEMIの
録音に関しては歯に衣着せないところが痛快。まあ、当たり前のことを書いただけだが。

ところで、相澤何某はまだ現役なのだろうか?