昔からのグールド・ファンの素朴な疑問です。

バッハ演奏でのグールドの特徴としてノン・レガートがよく挙げられますね。
多声部対位法各旋律の複雑微妙なテクスチャーを驚くほど鮮明に描き出す為の
最大の武器ではないかと思いますし、
私が最初にグールドに魅せられたのもこの所為ではないかと記憶しています。

んで、疑問というのは、
グールド以降のバッハ弾きでこのノン・レガ奏法を得意としているピアニストは
居るんでしょうか?
他のピアニストのバッハ演奏はライブも含めある程度は聴いてはいますが
数十年前からグールドに首根っこを掴まれてしまった事もあって
深く関心を以て聴き込む事が出来なかったせいもあるのかも知れません。

無論、グールドの場合は、
楽曲構造に対する明晰な解釈と分析と、天賦の直観に基づく
一音一音の音価に対する驚嘆すべき精緻なタッチ・コントロールが
レガート奏法を支えているので
容易に余人の追随は許さない事は言うまでもありません。
しかし彼とても、少年時代に影響を受けたと言われるロザリン・ツーレクという
先人も居たという事ですし、グールドを深く愛するが故に
ノン・レガで『グールド超え』を試みるピアニストが居ても
不思議ではないと思うのですが如何?
小難しく[小賢しく]見えたら文章能力欠如のせいなので乞寛恕。