分かりやすさという点でいえば、
「やし」あるいは「こうぐし」が1歩も2歩も上をいっている。
しかし、ぼくはだんぜん「かうぐし」を取る。
「かうぐし」という響きから流れ出すドイツゐへやふ的な薫り、
さらにこの旧仮名使いの絶妙さなどは、
まさにベートーベンやブラームスを彷彿とさせる
偉大さの片鱗を見せ付けられるようであるとゐへやふ。