しかし現在入手しうる最初期のフルトヴェングラーの第9。だからというわけでも
ないが、演奏は若気の至りといいたくなるほど原始的で荒々しい。音のひどさは後
半になるほどよくなり、それにつれてフルトヴェングラーの狂気も浮き彫りになる。
終楽章での強引なアチェレランド、リタルダンドの連続には思わず嗚咽が漏れる。
そしてラスト10秒、壮絶な音楽絵巻は前例のない超ウルトラ・ハイスピードで、オ
ケの悲鳴とともに終結。さすがのベルリン・フィルも瓦解崩壊。
・・・この人狂ってる。